海外には寝たきりの老人が少ないという話

日本人の寿命が伸びに伸びて、自分はいったい何歳まで生きるんだろう、とちょっとオソロシクなったりします。

元気ならいくつでもOKだけど、体が不自由になって寿命がまだ尽きない、無理やり生かされている、というのはちょっと辛い話ですね。

 

昔と比べて最期の迎え方が変わってきて、今は病院で亡くなる方が多いです。

以前は自宅で亡くなることも多く、往診もよく行われていたな、と思います。

最近、高齢化に伴って往診(在宅医療)も増えてきた印象ですが、それでも最期は病院のベッドという方の方が多いのです。

寿命が伸びたのは、老人に胃瘻(いろう)を行って、強制的に栄養を供給して生かすことも理由の一つ。

他にも中心静脈栄養などが回復を望めない人に対しても行われていますね。

 

こういうことが日本人の寝たきり率が高い理由なんだな、と思います。

 

海外では、自分で食べられなくなったら無理に食べさせない。
そのまま最期を迎えさせてあげることが多いそうです。

これは、とても自然な事ですよね。

そして、介護施設も自分の家のような温かみがある作りになっているところも多いんですね。

リビングのソファでくつろいだり、お気に入りのカップでお茶を飲んだり・・・

病院や施設であっても、人間らしい日常が送れるのは精神面でもメリットが大きいと思います。

 

 

無機質な病室で機械的に管理される時間が続くと、人間それだけで病んでしまいます。

そのうえ、寝たまま栄養を供給されて生き続ける・・・

これが幸せと言えるでしょうか?

 

 

実際私も20代の若い頃、入院手術で2,3週間ほど入院しましたが、病院というところは居るだけで心が病んできます(>_<)

私の場合、外科的な手術で激烈な痛みを乗り越えれば、あとは回復を待つのみだったのですが、ともかく病院からは一日も早く抜け出したかったです。

 

 

人間は食べないから死ぬのではなく、死ぬから食べる必要がなくなると言いますね。

それを、無理やり時間を逆に戻すようなことが、果たして必要なのか疑問に思います。

 

 

無理な治療をしない場合、亡くなる数日前まで自分で歩いていたリ食事して過ごす方もいるそうです。
(今はなかなかそれは難しいかもですが)

ある程度の年齢になったら、こういう最期が迎えたいと思う人も多いのではないかと思います。

 

野生動物のように、自然に亡くなっていく、寿命を全うするのが理想ですね。

 

動物が人間よりエライのは、自分の病気を悲しんだりせず、すべて受け入れているように見えるところ。

今この瞬間だけに生きていれば、先の起きてもいないことをクヨクヨする暇なんてないんでしょうね。

 

そして、それが一番幸せな状態、無の状態なのではないかと思います。

人間、長く生きていると余計な知恵をつけてしまって、自分を縛るようになるんだなと思います。

 

 

中村仁一先生の考え方が面白い。

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」という書籍でも有名な中村仁一先生は、自然死・平穏死を提唱しているお医者さんです。

人間は生殖が終わったらもう死んでもいい、というユニークな考えの持ち主でもあります。

 

まぁ、動物と違って人間の子供は一人では生きていけないので、産んで役目がお終いというのはないと思いますが、子供が20歳くらいになったら大きな役目は終えたと言っていいと思います。

 

中村先生は、京都の高雄病院を経て現在は養護老人ホームに勤務されている現役医師ですが、そこでも無理な治療は行っていないそうです。

それまで多数の死をみとってきた結果、ガンは治療しないほうが苦しまないで亡くなるということもわかったとのことです。

 

中村先生自身、あごの下に大きなできもの(腫瘍)がありますが、それに関しては検査すらしていないとか。

良性と悪性の両者が存在する混合腫瘍だろうとの診断をご自身でされていますが、闘病せずに「逃病」して自然に任せているとか。

治療した場合の苦しさを理解しているからこその選択ですね。


私の記憶違いでなければ、美術家の篠田桃紅さんも首のあたりに大きなできものを抱えたまま、旺盛な活動をされています。

100歳を超えて現役!しかも独身。

こうなるともう常人とは言えませんから、病に振り回されることはないのでしょう。

 

もちろん、年齢にかかわらず高齢になっても手術を受けて延命を希望する方もいます。

瀬戸内寂聴さんなどは90歳くらいで手術を受けて復帰しています。

 

このあたりの方になると「化け物」クラスなので、一般庶民にはあまり参考にならないかもしれませんが。

 

 

どんな生き方、逝き方を選ぶかは本人次第で自由だと思いますが、そろそろ人生の仕上げのことも考えておいた方がいいのかな、と思います。

 

私は中村先生の提唱される「自然死」が理想ですが、実際最期が近くなってきたらじたばたするかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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